考えること

「当社で活躍しているのは、ずばり“自ら考え、自ら行動できる人”です。若い人はさまざまな知識があり、効率良くできることをたくさん知っていますので、どんどん新しいアイデアを持ち込んでほしいと思います。」
と、とある記事に書いてあった。
その通りです。
よく言われる言葉だとも思います。

「自ら考え」「自ら行動できる人」はなかなかいません。
与えられた仕事をするだけで手一杯な人ばかりです。
それさえもできない人もいるくらいです。
これは私の世界が狭いだけなのですかね。
自ら考え行動できる人は
たぶん他の会社へ行ってしまいます。
私の会社がダメなだけかもしれません。

自ら考え行動するためには
ある程度の裁量を与える必要があると思います。
裁量も権限も与えないのに、
自ら考え行動して欲しいというのは
むしが良すぎる考えです。
何も考えていないことと同様です。とも思ってしまいます。

言葉で発することは簡単です。
言われたことをそのまま伝えることも簡単です。
ただ、言われた側はそれを察知します。
考えて発しているのかどうかは簡単に見破ります。
そして言われたことをやるだけになってしまいます。

言葉は人を動かします。
ただ、心がなければ、人の心を動かせません。
成果さえ出せれば、心は不要なのかもしれません。
でもそれではロボットと同じです。
どんな仕事にも大切な意義があります。
それを考えられるのは人だけだと思います。
達成感を分かち合えるのは人だけだと思います。

自ら考えることは必要なことです。
言葉を発する側も、受け取る側も。
自ら行動することには制限があるかもしれません。
ただ考えることはできるはずです。
もしかしたら制限範囲内で行動することもできるかもしれません。

考えることを放棄せず。
できる範囲でやっていきたいです。